yakkunの趣夫生活

人生で大切なことは、全て映画が教えてくれた。

追悼 ルトガー・ハウアー

ウォンテッド [DVD]
Rutger Hauer (1944–2019)


彼を初めて見たのは、きっと大抵の人がそうであるように、私も『ブレードランナー』だった。
インパクトが凄すぎて、私の中では『ブレードランナー』と言えば「ハリソンフォードの」ではなく「ルトガーハウアーの」になっていた。
いまいち頼りない主人公の捜査官よりも、残り少ない人生を最期まで燃やし尽くすレプリカントの方が、断然感情移入しやすかった。

次に観たのが『ヒッチャー』。
今度の役は、動機も理由も全く理解できない殺人鬼。事故っても警察に捕まっても、執拗に主人公を追ってくる不気味さは、まさにはまり役だった。
『ヒッチャー』、ソフトは廃盤のようです。再販、もしくはどこかで追悼放送してくれないかなぁ?

公開順とは逆になってしまったが、その後に観た『ナイトホークス』と合わせて、完全に彼に対して悪役俳優のイメージしかなくなってから観たのが『レディホーク』。
非常に切ないラブ・ファンタジーという、今までのイメージとは全く違う役柄で、完全にギャップにヤられてしまいました。
ミシェル・ファイファーも綺麗だったぁ。

その後は、スティーブ・マックイーンのTV西部劇『拳銃無宿』の現代版『WANTED/ウォンテッド』、『座頭市』のアメリカ版『ブラインド・フューリー』、近未来スポーツ・アクション『サルート・オブ・ジャガー』とB級作品の主演が続き、最近では脇を固める的な出演が多かった。
『シン・シティ』とか『バットマン・ビギンズ』とか、出演してるのを知らずに観てて「あっ!ルトガー・ハウアー出てんじゃん!」と、ちょっと嬉しくなったものでした。
今でも悪役のイメージが強すぎて、『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』で大統領を演じてた時は「随分、出世したなぁ」と変な感想を持ってしまいました。

75歳だったということですが、まだ早かった気がします。もっとあなたの作品が観たかった。
いつかそちらに行く時が来たら、お会いできるでしょうか?

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